ウルグットは世界の屋根と呼ばれるパミール高原のゼラフシャン山脈の麓にある小さな町です。サマルカンドから南東の方に40キロぐらい離れています。昔はソグディアナの一部だったが、シルク・ロードの一般のルートから遠く離れて、ここは仏教の修道院やキリスト教の寺院のあるところでした。
現在はウルグットにサマルカンド州の最大のバザールがあって、様々な衣料品と食料品が売られています。毎日アジアバザールの活気あふれる雰囲気です。特に、結婚式用の伝統的な服装や伝統的な刺繍「スザニ」を買いたいならばここが一番お勧めです。
結婚式や特別なお祝いの時に着るコート「チャパン」のお店 |
女性の髪の毛につける飾り屋さん |
刺繍のお店の一つ |
ウルグットから山の方に少し進むと、神秘的な雰囲気の「チョル・チノル」という聖なる林があります。ここには千年以上のプラタナスの木々の中で大昔から泉が湧いています。地元の人達が心癒しにここに来ています。日常を超えた心安らぐ場所です。
最大のプラタナスのホーローに昔の聖人が特別なお部屋をつくって、その中に長時間にわたって飲食など控えてお祈りをしながら熟考の時を過ごしていました。このような部屋はウズベク語とタジク語で「チッリャ・ホナ」と言います。ここに19世紀のモスクがあり、また林の近くに9世紀頃のキリスト教の修道院の遺跡が発掘されました。
チョル・チノルの近くに山の方に村があって、その人々は牛や山羊などを養いながら生活しています。そのシンプルな人たちのあたたかい微笑みに私は心奪われました。